最近、感心していることがあるので聞いて欲しいのだけど。
穂高商業の生徒のこと。道ですれ違う時「こんちわ」って挨拶をする子がいるんだよ。野球部の生徒が主なんだけど、このまえは、女子生徒からも「こんにちわ」って挨拶され、ぎょっとして、まわりに俺しかいないことを確認し、「こんにちわー」ってうれしそうに挨拶をお返ししたってもんせ。
穂高商業の生徒の感心するところは、今の時期だと道路のゴミ拾いをしているし、冬は、通学路を雪かきしてるだよ。隣の奥さんなんてすっかり感激して、雪かきしている生徒に「ありがと、ありがと、これ食べて」ってお菓子を差し出したら、「あっ、えっ、結構です」ってきっぱりお断りをしているだ。それが男らしくてさ。よし、野球部にいくらか寄付してやろうって思ったりしただ。(まだ、やってないけど)
たぶん、野球部の監督かだれかが「近所の皆さんには挨拶をしろ」って指導していると思うんだけど、これって、すごくいいことだと思うだよね。だって、挨拶って人として基本中の基本の作業ずら。それを学校できちんと教えて実践させているんだから。
もしもだよ。この挨拶運動を校長を先頭に全生徒が実践したらどういうことになると思う?
街中に「こんちわ」が溢れ、最初、大人はびっくりするかもしれないけど、「こんちわ」って言われて悪い気はしないから、「あぁ、こんちわ」ていうようになるずらね。
穂高商業が一気に注目され、市長さんも役場の職員に「みなさんも挨拶するように」なんてことになって、やがて「こんちわ」が穂高にとって普通のことになる。
「こんちわ」が飛び交う安曇野は、観光客に衝撃を与えます。「日本の原風景のような清らかな川、田園風景、美しいアルプスの山並み。心が洗われるような思いでした。でも、もっと心を打たれたことがありました。安曇野は「こんにちわ」が溢れている街だったのです」なんて書き込みがホームページに載ったりして・。
こんな夢を見させてくれた、穂高商業の生徒達です。