
風呂から出てきたかーちゃん(もーもー)が、電話が鳴っているのに、出てくれなかった夫(さとじ)を激しく叱責する。ところが、さとじは電話が鳴ったという認識がまったくなく反論。
聞こえなかった。聞こえないはずがない、とバトルを繰り広げる。
(このバトルを経験し分かったこと)
認知症の症例でよく引用されるのが、
おじじ:さゆりさん(嫁のこと)、ご飯はまだかな?
さゆり:おじいちゃん、さっき、たべたでしょ。
おじじ:今日はまだ食べてねぇわな。
さゆり:おじいちゃんたら、やだくて、さっき、ご飯を3杯もおかわりしたでしょ。うんまいうんまいと言ってたじゃん。
おじじ:そんなことはないぞ。わしは腹がへって死にそうじゃ、早く、ご飯にしておくれ。
さゆり:・・・・(やってられね!)
おじじ:はらへったぁ、はらへったぁ、おらとこの嫁様はごはん食わしてくんねぇ
笑い話のような話だが、実は、これは大変なことなんだよね。
だってさ、おじいちゃんはご飯を食べたという記憶が事実としてないわけだから、いくら嫁が食べたという事実を説明しても、おじいちゃんは納得しないだよね。
これって、さとじが経験したのと同じ現象じゃん。
電話の音が聞こえなかったので、聞こえなかったと言っても信じてもらえない。この切なさ。分かるかなぁ。
ご飯を食べてないので、食べてないと言っても信じてもらえない。こりゃ切ないわ。
電話ぐらいならいいけど、ご飯となると死活問題だから、近所の方に「おらとこの嫁は鬼嫁だ」と訴えたりするわけだね。
(こういう場合の対処策)
自分より若い人もしくは認知症度が自分より軽い方から、なにか、注意を受けた時は、素直に、「ごめんなさい。もうしません」もしくは「わりぃわりぃ」もしくは、「認知症の疑いがあるので気が付きませんでした。申しわけございません」と、とにかく、ひたすら謝る。
(問題点)
唯一の問題点は、上記、対処策を、失念してしまう可能性が高いこと。
(さとじからのお願い)
認知症かどうかの見極めには、以下の二つの質問をしてみるとよい、ということを尊敬している樺沢紫苑先生(精神科医)がフェースブックでおっしゃっておりました。答えられない場合かなりの確率で認知症の症状が進んでいるそうです。(注 これはまじめな話です)
ですので、皆様、さとじに会ったら、その都度以下の質問を必ずしてみてください。
そして、もしも、もしもですよ。答えられず、しらばっくれているようなら、すぐに医者へ連れて行ってください。医者はどこでもいいです、お任せします。
質問1:今日は、何年何月何日、何曜日ですか?
質問2:さとじの生年月日はいつですか? (2015/5/2記)