
シルバーウィークって誰がつけたか知らないけど、うまいこと言うね。
この際、思い切ってブロンズウィークてのも、作ったらどうですか。景気が落ち込む2月頃どうだね。
昔あったじゃん、寒中休みっての。
そのシルバーウィークだけど、そば屋、GWよりお客様多かったです。
ソフトクリームもいっぱい出ました。
「バニラはいりましたぁ」
「はいよぉ」
慣れた手付で、右手でさっと、モナカのカップを取り出して、電源ボタンにスイッチを入れる。
ところがせ、ところがひょっと見たら、そのカップの中に、紙が入ってるじゃん!
(ソフトクリームって手に持つところが紙になってるよね、カップって重ねてあるので次のやつがくっついてきたってわけせ)
焦ったなんてもんじゃねぇよ。
だって、もう、バニラがちょっと顔を出して降りてくるじゃん。
あわてて、その紙を左手でつまみ出す作業に入ったけど、だめ、間に合わねぇ!
どんどん、バニラのやつは下のびろーんと降りてくるし、最悪。
紙の取り出しに失敗し、角が破壊されたモナカで、受け止め作業に入るみじめなてっちゃ・・。
めちゃめちゃ。
「おーい、ちょっと来てくれや!」スタッフを呼ぶ。
「ちょっと、手が離せませーん!」
「いいから、ちょっと来てくれや!」
だって、作りなおさなきゃいけないのに、そのめちゃめちゃソフト、置くとこがないんだもの。
「ちょっと持っててくれや!」
「あぁあぁ、なにこれ! 私のために作ってくれただぁ ありがとねぇ」
こういう緊迫した状態の時も、こういう対応ができるスタッフのきららさんは、素晴らしいひとだと思います。
この時も焦ったには焦ったけど、我が人生において、最も焦った事件は数年前に起こりました。
どっかに旅行に行った時の事です。高速道路を走っていました。
さっきから尿意を感じておりましたので、はやくパーキングエリアの出現を待ち望んでおりました。
ようやく、PAにたどり着き、トイレにダッシュしていきました。
やれやれ
ところがなんということでしょうか。
チャックが、チャックが中途半端なところでひっかかって、降りないではありませんか。
慌てて、バーっと作業したせいでしょうか。パンツに食い込んだのでしょうか。
どうやったって、動かないだ。
我慢にも限界というものがあります。がたがた震えだしがきました。
やむを得ません、ズボンのベルトを外し、腹を思い切り引っ込めて、上から手を突っ込んで引っ張り出すという荒業に出ました。
こういう時のこというだね。間一髪。
トイレから出てくる時は、ふらふら、額にはうっすらと汗が浮かんでおりました。
昔、近所のじいさまが、中学生のてっちゃにしみじみと言った言葉を鮮明に思い出しました。
「にいさんねぇ、なにが切ねぇって、便所にへって、○○○のボタンが外れねぇほど、切ねぇこたぁねぇじ」
(2015/9/30 記)