
自分じゃ、結構きれい好き、というか、身の回り、整理整頓できていると思ってはいるのですが、もーもーから見ると、気に入らないらしく、「もー、ちょっとこの辺、片付けて、もー」と言っている。どうも、さとじとは、物差しが違うようです。
職場の事務室、いつか、全部中身を外に出して、整理整頓してやらっと思っているのですが、なかなか、手がつけられない。
『整理整頓、きれいな職場、きれいな職場で良い仕事』(今、考えたスローガン)
「だれだぁ、こんなとこに、大福の食べかけおいたのわぁ」
「こんなとこに、みかん置いとくなよなぁ、たくぅ」
「だからぁ、こんなとこに、チョコのカタログちらかしておくなってぇの」
「ちったぁ、この辺片付けろよ」
と、いうように、小言を言うと、返事は「はーい」とすごくよいのだけれど、効き目がないね。聞こえないけど、おそらく「うるせぇっての、てめぇの机の上、片付けてから言ってよねぇ!」って言ってるに違いない。
断捨離っていうけど、ウィキペディアによると
『断捨離(だんしゃり)とは、不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術のこと。基本的にはヨーガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術である。単なる「片づけ」や「整理整頓」とは一線を引くという。提唱者であるやましたひでこによる造語である。』
なるほどなるほど、っていうことで、断捨離に挑戦すべく、とりあえず、服を処分してやろうと思いました。
断捨離の難しいのは、「不要なモノ」を決定することだね。何かの本に、それを決定するには、そのモノを手にした時、「ときめくか、ときめかないか」で判断しろとありました。
なるほどなるほど、ってことで、よーし捨てるぞという固い決意のもと洋服ダンスの扉を開けました。
断捨離の神様: どうだ、この服、ときめくか?
さとじ: ・・・、ときめくというか、こいつがないと会社に行くとき困ります。
断捨離の神様: こいつはどうだ?
さとじ: これは、春になったら着ます。
断捨離の神様:じゃ、これはどうだ、ときめくか?
さとじ:特にときめくということでもありませんが、なんか、そのうち着ると思います。
断捨離の神様: 弱ったなぁ、ほんじゃ、こっちは?
さとじ: これ?これはだめ、娘に父の日に買ってもらったポロシャツだもん。
断捨離: だめだめ、そういう私情は捨てろ。ときめくか、ときめかないかだぞ。これはどうだ、これはへぇだめだぞ。かなり傷んでおるぞ。
さとじ: これですか?そうですね。このスーツは前、オーダーで作ってもらったやつで、結構、いい値段したし、気に入ってるんです・・。ただ、おっしゃるとおり、ちょっと小さくて着れません。
断捨離の神様: よしよし、それにしなさい。そいつを断捨離しろ。
さとじ: かしこまりました。
ってことで、そのスーツを紙袋に入れて、ちょっと寂しい気持ちでゴミ箱へ入れました。
その後も、断捨離の神様と延々と「ときめく、ときめかない」の会議をしたのですが、だめ、どれもこれもそれなりにときめいちゃって、ときめかないモノなんてありません。
数日後、洋服ダンス開けたら、あれー、なんと、捨てたはずのスーツ、元のところにあるじゃん。
さとじ: ちょっと、この服どうしただぁ?断舎離したじゃん。
もーもー: あぁ、その服ね。どうして捨てるだね。もったいないじゃん。
さとじ: だって、へぇその服小さくて着れねぇだよ。
もーもー: そんなことないない。その内痩せて着られるようになるずら。
(2016/1/31 記)