【てっちゃのコラム 100ー】

第127回 さとじ狐につままれる

料理写真
<神様>
 おーい、おーい、さとじはおるかぁ?
 おーい、おーい・・
<さとじ>
 な、何事です?
 今、何時だと思っておられるのですか?
<神様>
 おー、すまんすまん
<さとじ>
 いったい、どうしただいね?
<神様>
 それがなぁ、先日のおぬしの狐につままれた顔を思い出してのぉ、おかしくて眠れないのじゃよ・
<さとじ>
 なんの話です?
 だいたい、神様ってもんも、眠るんですかいね?
<神様>
 わしとて眠たい時は眠るぞよ・
<さとじ>
 はいはい、そうですか・。
 それで、何ですか「狐につままれた」って?
<神様>
 こないだのこと忘れたとは言わさんぞ。
<さとじ>
 こないだのこと?
<神様>
 そうじゃ、こないだのことじゃ。
 おぬしは、いつものように出社し、コーヒーをすすりながら、今、行われている職業訓練の、朝の挨拶をどうしようか、考えておったであろう。
<さとじ>
 ・・・あっ、あの時のことですか?やめてくださいよ。
 もう終わったことではないですか・
<神様>
 よいではないか。
 授業開始1分前の8時59分におぬしのスマートウォッチがブルブルなったな。
 そちは、立ち上がって教室に向かった。
 朝礼の挨拶は、NHK朝ドラ(べっぴんさん)のことを話そうと思っていたであろう。
 そちは、教室のドアを開ける時いつも緊張しておるな。
 開講式の時、そちは、受講生に3つの約束をするようにお願いしておるな。
 1.泣き言を言うな「泣き言禁止」
 2.人と比べるな、昨日の自分と比べよ
 3.朝の挨拶の時は、さとじの顔をちゃんと見て、良いお顔で元気よく挨拶せよ
 そうであったな?
<さとじ>
 えぇ、まぁ・・
<神様>
 そちは、その日も元気よく「おはようございます!」と言いながらドアを開けたのじゃ・・。
 良いお顔がいつものように迎えてくれるのを期待しつつのぉ・。
<さとじ>
 ・・・・
<神様>
 ・・その時のおぬしの間抜けの顔ったら、なかったぞ・。
<さとじ>
 やめてくださいよ・ったく。
<神様>
 なんと、教室に誰もいないじゃん!
 うす暗いひんやりした教室が目の前に広がっておった・。
 そちは、一瞬のうちに、ボイコットという事態をイメージしたであろう、顔がひきつっておったぞ・。ははは
<さとじ>
 もう、いいではないですか・。
<神様>
 ドアの取っ手を握ったまま、しとっきら、ぼーとしておったのぉ。
 今日が土曜日で授業は休みだということに気が付くまで、1分ぐらいかかったんじゃないの?
<さとじ>
 お、おら、泣きたかったです・
<神様>
 まぁまぁ、よいよい、そういうこともある。
 そちのカレンダーには赤い日がないからのぉ、年中無休土日祝日年末年始、一切関係ないからのぉ。
 なので、そういうこともある、気にせんでもよいぞ。
<さとじ>
 気にはしないように努めておりますが、なんか、気になるんです。
 なんか、すげぇ恥ずかしい、こんな間抜けなセンセでいいだかやぁ・・申し訳ないような、情けないような・・
 お医者様にみてもらったほうがいいかいね?
<神様>
 気にするなと申しておる。
 それにしてもおかしかったぞよ。
<さとじ>
 はいはい、神様、もういいでしょ。おら、へ、寝る。
3:20
(2017/2/28記)

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