
悲しかったり、怒ったりして泣くのは、よく分かるけど、テレビなんかを見て泣けたりするのはどういうわけかね。
今やってる、朝ドラ「ひよこ」のことだけど、なんか、泣けるんだよね。
いつも7時30分ごろ、「ひよこ」を観ながら朝ごはんというのが、いつものパターンなんだけど、毎回、かーちゃんに「ちょっと鼻紙とってくれや」って、いうのも習慣になってきました。
だって、涙っていうか、鼻が垂れてくるだ。
「ひよこ」で泣けるのは、おれだけではないようで、facebookなんか見てると、
「おとうさん・・・」ってみね子さんがセリフをいうと、もうだめ、号泣なんて書いてあるもんね。
なぜ、ひよこを観て泣けるのか。
一体、脚本は誰なのか?ちょっと調べてみたんです。
なんと、「おひさま」も手掛けた岡田恵和氏で、ほか「ちゅらさん」(思い出せないけど)なんかもやってるようです。
岡田氏の「泣かせのテクニック」を分析してみると、
まず、出演者、ちょっとおかしな人もいるけど全員が「すごくやさしく良い人」であること。これがベースになっている。
例えば、集団就職して工場にはじめて就職した場合、普通だったら、必ず、すげぇ意地悪な先輩とかお局さんが登場して、いじめみたいなことがはじまるよね、ワンパターンみたいに。
でも、今回ばかりは違うね、出てくる人出てくる人、いい人ばっかじゃん。新しい職場のレストランの人たち、それにアパートの住民、同級生、家族、男友達・・。
とにかく優しいんです。
それにヒロインが抜群に良いと思いませんか。
有村梨澄(かすみ)さん演じるみね子さん、ひたすら素直で明るく健気、それに、親思いで、ほんとになんていい子なんだ。
もう、これは、泣くしかないね。
「男のくせに泣くな、泣き虫」って言われるのが嫌で、極力泣かないようにしてきたつもりだけど、だめだね、おれは。
子供の卒業式。
「卒業生入場!」って先生が大きな声で号令をかける、ブラスバンドが演奏を始める。
子供たちが式場に入ってくる。
もうだめ、カメラを構えているふりして、涙ぼろぼろ・・。
三か月行われる職業訓練の修了式。
修了生の挨拶。
「センセ、ありがとうございました」、もうだめ、便所の方へ逃げていきたい。
こないだなんかは、物を拾うふりして、教壇に隠れて、「ばか、泣くな、みっともない」って気合を入れて、ごまかすのに、苦労してるだ。
女の人はいいよね。
泣くのは女の特権。なんかっちゃ、めそめそ、してさ。恥ずかしくもなんともないらしい。
男だって、思いきりでっかい声で、「違うだろうーーーーーーーっ!」泣きたい時だってあるんだよ。
だけどさ、「ハゲーっ」ってことはないだろう、ハゲッてことは。いっくらなんだって。
いい加減にしろ、この〇〇っ!
ごめんごめん、ちょっと、急に脱線しちゃったけど、朝のドラマって、こういうのがいいよね。
脚本の岡田さんには、ご苦労さまでも、毎日毎日、泣かせてください。
目がちょっと乾燥気味なので、すごくありがたいです。(2017/6/30記)
“第131回 泣かせのテクニック” への 1 件のフィードバック