(てっちゃ)
かみさまーかみさまー。起きていますかー
(神様)
だから、わしはいつでも起きていると申したであろう。いつも、お前を見守っておるぞ
(てっちゃ)
そ、そうでした、そうでした。失礼をいたしました。でも、見守られているというより、なんか、相変わらず、監視されているような気がするんですけどぉぉ・・
(神様)
何をぶつぶつ申しておる。して、何の用だ。わしは忙しいのじゃ、手短に申せ。
(てっちゃ)
かみさま、忙しい忙しいっていう人ほど、ほんとはそう忙しくないって、まえにそういいましたよ。忘れただ?
(神様)
そ、そんなこと申した覚えはないぞ・・。
(てっちゃ)
かみさまー、今日は平成最後の日なんですよ。
(神様)
それがどうした
(てっちゃ)
「てっちゃのコラム」も今日は平成最後なんですけどぉ
(神様)
それがどうした
(てっちゃ)
今朝、平成最後の珈琲焙煎をやりましたよ。
(神様)
だから、それがどうしたというのじゃ。
(てっちゃ)
それがどうしたって、神様はえらい平成じゃん
(神様)
ばかもの、くだらないことを申すでない、まーず、世の中、「平成最後の・・」という枕詞で充満しておるのぉ、なんでもかんでも「平成最後」と、つけおって。
(てっちゃ)
だって、しょうがねぇじゃん。平成最後なんだもん。なんか、最後っていうと、身が引き締まるというか、やり残しはないかとかって、思っちゃいますからね。
(神様)
ほ、ほぉぉ。そうか、最後というと身が引き締まるか?やり残したことはないかと考えるか?
ほ、ほぉぉ、お前にしたら良いことに気が付いたのぉ・・。
なら、良いことを教えてやる。耳の穴をおっぴろげて聞くがよい。
(てっちゃ)
ははぁぁ
(神様)
あのなぁ、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」って、言われたくなかったら、毎日毎日を、「今日が人生最後の日」って決めたらどうだ。
そしたら、やり残しがないように、動きが活発になるであろう。
(てっちゃ)
かみさま、お言葉ですが、わたしゃこうみえても、べつに「ボー」っと生きちゃいませんよ、ぼーっとなんか。おれだって一所懸命やってんじゃん。そんな、人生最後の日なんていわなんでよ。
(神様)
おおお、怒ったか。そうかそうか、そうだな、お前もお前なりに頑張ってるか?そうかそうか。まぁ、そう怒るな。
たまにはさ、「今日が人生最後の日」だったら何をするかなって、考えてみたらどうですか、ってちょっと参考までに言っただけだからさ・・・。
(てっちゃ)
ったくぅ。やだくて・・。かみさまは、やだ、いつも大袈裟にいうから・・。
(神様)
平成が終わり、明日からは、「令和最初の・・」「令和最初」って大合唱するんだろうな。
(てっちゃ)
それそれ、その令和ですけど、なんか冷たいような気がするのですが、大丈夫ですか。こないだも、令和の練習してたら、間違えて冷和って書いちゃいましたよ。かみさま、どうかよい令和にしてくださいね。
(神様)
たわけ、大事な元号を間違えるばかがおるか。令和をどういう時代にするかは、わしが決めることではない、お前たちが勝手に作り上げていくものじゃ。良い時代にするため良い行動を起こすことじゃぞ。
もうよい、お前と話をしていたら、平成中にやっておくことを忘れておったわ。さらばじゃ、よい令和を迎えるのじゃ。
2019年4月30日 記(平成最後の日)
