さとじの日常

STJ News 2022.09.04 保福寺峠 

 ウェルター・ウェストンは、「日本アルプス」の中で、保福寺峠からみた常念岳のことを、「ペニンアルプスの女王ワイスホーンの構図を思わせる優美な三角形の常念岳」と紹介しています。

 その保福寺峠とやらに行って、ウェストンと同じ目線で常念岳を見るべく、車を走らせました。

 四賀の化石館の横の181号線をくねくねと登っていくのですが、峠に着くまで一台の車とすれ違っただけで、利用度の低い道のようでした。

 残念ながら台風11号のせいでしょうか、きっと、パッと晴れてくれると願っていたのですが、何も見えませんでした。ただただその付近をうろうろしてみました。

 道を覚えたのでまたいつの日か、ここからの美しい常念岳を撮って、F友の皆さんにお見せしますからね(笑)。

以下、ウェルター・ウェストン著「日本アルプス」第二章から抜粋

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(略)午後六時に、海抜一三五〇メートルの山頂に着いた。それから、その尾根の割れ目の右側にある小さな円い丘に立つと、あの大連峰の全景が始めて眺められたが、その景観にわれわれの心はひきつけられた。

 私たちは、思いがけなくその展望に接したので、その壮麗さにはただ驚嘆するばかりだった。その連峰の中央部と南部全体は、足の下に広々と拡がる松本平とそのかなたの淋しい飛騨の国とのあいだに、一つの大きな障壁のように、西の方の前面にそびえていた。高さ三〇〇〇メートルないしそれ以上の雪襞(ゆきひだ)のある尾根や気高い峰々が、落日に映えたオパール色を背景に、紫の輪郭も鮮やかにそびえている。日本のマッターホーンである槍ヶ岳(槍の峰)やペニンアルプスの女王ワイスホーンの構図を思わせる優美な三角形の常念岳、それより遥か南のほうには、どっしりした双峰の乗鞍岳(鞍の山)がそびえ、それぞれ特徴のある横顔を見せている。(略)

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